マンハッタン・レクイエム – Angels Flying In The Dark | このBGMがすごい
気が向いたら書いています、「このBGMがすごい」ですが、早くも超ドマイナーコンテンツに足を踏み入れてしまいました(笑)
今回はレトロゲーム「マンハッタン・レクイエム – Angels Flying In The Dark」です。
1987年にリバーヒルソフトから発売されたゲームで、当時ぼくはPC8801でプレイしました。
J.B.ハロルドという私立探偵が主人公のコマンド選択式アドベンチャーゲームです。
当時はマシンスペックも低かったので、こういうコマンド選択式やコマンド入力式のADVは割合多かったように思います。
全体的にジャジーで渋いFM音源BGMが流れており、その点もぼく好みなのですが、ぼくが推したいのはエンディングに連なるクライマックスシーン。犯人を追い詰め、自供させるシーンです。
火曜サスペンス劇場であれば確実に崖の上にいるシーンですね。
当時としては画期的?
当時としてはというか、こんなBGMの流し方をしているゲームをぼくは他に知りません。
このシーンでは、犯人の自供が画面にテキストで語られていきます。
テキストは文節ごとに表示され、プレイヤーは読み終えたらスペースキーで送るわけです。
まぁ、ここまでは今でもありがちですよね。
自供が佳境に入るにつれ、BGMも徐々に盛り上がり、最後のシーンで一気にはじける!
いやー素晴らしい!。
で、ぼくはこのシーン大好きだったので、何度もクリアして鑑賞するわけです。
またクライマックスにつれBGMは徐々に盛り上がり、最後のシーンで・・・って、うーん、なんでだろ?毎回うまいことBGMが盛り上がるな?
スペースキーを押さないでみる
試しに途中のシーンでスペースキーを押さずに待機してみました。
これでBGMは変なとこで盛り上がっちゃうはずだぜ。
と、待つこと10分。
BGMはずっと同じところをループしていました。
仕組み
要するに、このBGMは盛り上がる段階を何段階か設けており、更にそれらが各々ループできる曲調となっている、と。
そして、プレイヤーの字送りに対してこっそり次の盛り上がりの段階に移行していたわけですね。
このツナギ目が巧妙ですし、次の段階の盛り上がり度合いも徐々にですし、そもそもクライマックスシーンですからプレイヤーは文章に夢中、そんな仕組みには気づかないわけです。そして、知らぬ間に的確なBGMの盛り上がりに乗せられているプレイヤー。
いやーお見事です。
最後に
ぼくがこのゲームをプレイしていたのは発売日からいっても軽く20年以上前、ということになります。
そして、もう実機もソフトも手元になく、全て記憶に基づいて書いております。
記憶違いなどあったらご容赦ください(そしてご指摘ください)。
今DS版が買えるんですね!欲しい・・・問題のBGMはどうなっているんだろう?
リバーヒルは後年、ワールドネバーランドというゲームを出していますが
こちらも、同じ仕組みで曲が切り替わりますね。
ちなみに、PSO1の曲は、セガがこの仕組みを取り入れたものと信じております。
そのゲームは知りませんでした。最近だとゼルダの伝説ブレスオブザワイルドでもインタラクティブミュージックが話題になってまいたが、源流はこのあたりっぽいですね!
はい(笑)
サウンドドライバ解析していますが、曲展開用のワークがあり、自白が進むとそこを操作し、ループポイントを変えて曲の展開が変わる仕組みになっているようですね。
同様のゲームが他にないわけではなく、DIRES(PC88VA/PC98/MSX2)、XakIII(PC98)なんかがありますが、マンハッタンレクイエムの方が時期的には早いかなあ。
アナザストーリーのKISS OF MURDERも同様です。(音楽もマンハッタンレクイエムと違います)
さすがです(笑)
他にもあるんですね。Xakは2までしかやってない・・・DIRESは知りませんでした。
KISS OF MURDERも未プレイなのですが、すでにこちらでも同じ仕組みがあったんですか!