ARAホストってなんだっけ?
先日、celemonyからMelodyneのバージョンアップのメールが来てましたが、その中に「ARAホスト」という耳慣れないワードが。
すべてのDAWで機能が向上。 ARAホストであるSonarとStudio Oneでは特にその機能が向上しています。
(celemony Eメールより)
恥ずかしながら今までARAというのが何か知らなかったので調べてみると、VST、AU、RTASなどのようなDAWとプラグイン間をつなぐインターフェース規格の一つでした。
ARAについて
ARAは「Audio Random Access」の略。
従来のインターフェースでは、プラグイン-DAW間の情報の交換は、再生時のその瞬間のデータをもってやり取りされていました。
ARAでは「オーディオデータ」、「テンポ」、「ピッチ」、「リズム」といった情報を、再生に依存せずにやり取りできるようになっているようです。
つまり、プラグインはオーディオトラック全体の任意の位置のデータにいつでもアクセスできる。ということになります。
ARAのメリット
celemonyのページにARAのメリットが英語で書いてあったので頑張って訳してみますと・・・
- DAWからプラグインへのオーディオ転送が不要
- プラグインはDAWのカーソル位置を検出できる
- プラグインからDAWのカーソルを設定し、再生や停止ができる
- プラグインがDAWのテンポ変化に追従できる
- DAWはプラグインの検出したテンポやオーディオストレッチングを利用できる
- プラグインが検出したデータをDAWが使用できる
- 転送が無いので余分なファイルが発生しない
これらを総合すると・・・例えばプラグインがオーディオからピッチ情報を割り出してDAWに渡し、MIDIトラックに変換する、更に、そのMIDIノートを弄ることでオーディオを編集する、なんてことが出来るんじゃないでしょうか?!なんてシームレス!
公開と他社対応
CelemonyとPreSonusによる共同開発とのことで、MelodyneとStudio One 2への搭載という形で2011年に公開されました。
現在ではSonar X3もARAに対応しています。(逆に言えばまだCelemony、Presouns、Cakewalkの3社しか利用していない)
面白そうな技術ですが、ラインナップがちょっとさびしい。
ARAという技術が今後普及していくかどうかは、Merodyneだけじゃなく他に面白いプラグインが作れるかどうかできるかどうかにかかってそうです。
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