「天空の城ラピュタ」園丁ロボットの足音(効果音のお話)

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コロッセオ

MusMusでも効果音素材の公開をはじめたわけですが、どんな効果音を作ろうかな?とあれこれ考えてるうちに、効果音って大きく分けて3種類あるなぁ・・・と今更ながら気づきました。

3種類とは

  • 生音系
  • エフェクト系
  • 抽象系

です。(※個人の感想です)

生音系

自然の音や生活音など、普段実際に鳴っている音。鳴るべくして鳴っている音。
例:風の音、雷の音、服の擦れる音、足音、グラスのぶつかる音

エフェクト系

何らかの効果を狙って実際に鳴らす音。鳴らなければ鳴らないでいいけど、あえて鳴らしている音。
例:クイズの正解、不正解の音、表彰式のドラムロール

抽象系

実際には鳴っていないはずの音で表現として使われる音。
例:宝石が輝いた時の「キラーン」という音、風船が浮いた時の「フワン」という音、おっぱいが揺れる音

クリエイティブな抽象系の効果音

この中でも特に面白いと思うのが抽象系の効果音ですね。

実際には鳴ってない音なので、ドラマやドキュメンタリーでこれが鳴ると途端に嘘くさくなりますが、アニメ、コメディ、ゲームの世界ではこの抽象系の音がとっても効果的に使われています。

ずっこけたり、ハゲ頭が光ったり、おっぱいが弾んだり・・・どれも音が鳴るわけがないのですが、それっぽい音が鳴っているのをよく耳にします。

ラピュタ園丁ロボットの歩行音

ところで、ぼくの好きなSE・効果音に天空の城ラピュタの園丁ロボットの歩行音があります。

あの不思議な音はこの3種類のうちどれなんだろう?

ロボットが歩くと実際にあの音が鳴る、という生音系と考えるのが一番手っ取り早いんですが・・・

この体が金属なのか粘土なのか、それすら我々の科学力ではわからないのだ。
(ムスカ大佐)

金属なのか粘度なのかわからない(公式設定では形状記憶セラミックらしい)とはいえ、普通に考えてロボットが歩いて発生する音とは思えません。実際、地上で要塞を破壊したロボットが歩いてもこんな音は鳴っていませんでした。

では、ラピュタの園丁ロボットがあのような音が鳴るように作られているというのはどうでしょうか。園丁ロボットはみんな癒しの音を出すように設計されており、昔は庭園でくつろぐラピュタ人の耳を楽しませていた・・・

うん、これは我ながら素敵な考えです。戦闘用ロボットでは音が鳴らず、園丁のロボットだけで鳴っていたことも説明が付きます。この仮定でいくとあの音はエフェクト系ということになります。

ですが、ぼくはこの音、視聴者のために鳴っている抽象系のような気がしてなりません。

このシーンはパズーとシータがラピュタに降り立ち、初めて本物のラピュタに触れることになる超重要シーンです。

あの非現実的な音は視聴者に、ここが地上の世界とは違う全くの別世界ということを印象付けるために鳴っている、あの音が鳴ることで画面の外で映画を観ている人をも空にある島に引き込まれていくようになっている。

考えすぎかもしれませんが。

(とするとパズーとシータにはもっと現実的な別の音が聞こえていることになります)

余談

余談ですが、MusMusの効果音、生音系にも興味はあるんですが、とりあえずエフェクト系のみを作成してみました。

ところでこのエフェクト系の効果音、ちょっとDTM経験があればいくらでも作れますね。

んが、作った効果音をDAW上で鳴らす分にはいいものの、素材として公開するためにはリミッタで音圧揃えて1個1個書き出してmp3変換して・・・

となると、やっぱり手間はかかってしまい、なかなか量産はできないのでした。

| カテゴリ:音楽素材

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