【最新版】各音楽ストリーミングサービス1再生あたりの収益比較2021年10月

 

この記事では各ストリーミングサービス(サブスクサービス)で1再生されたときにアーティストがいくらの収益が得られるのかを、わたくしwatson個人のストリーミング配信結果から集計して計算しています。個人の結果なのでこれがすべての方に当てはまるとは限りませんが参考になれば幸いです。

2021年1月が最後の集計でしたからちょっとだけ久しぶりの集計です。

最初にこのデータを取り始めてからサブスク業界にも色々と変化がありました。Google Play Music が終了になったり、いつの間にやらAmazon Music Freeというのが始まっていたり。これによってAmazon Musicは3区分に分かれていますね。TOWER RECORDS MUSICはこの集計対象の2021年10月に開始したばかりの新規サービスです。

今回出したデータでは他にも新顔サービスがあります。

まずは結果からご覧ください。

各ストリーミングサービスの1再生あたりの収益2021年10月

こちらが集計結果です。

サービス1再生あたり収益(円)
Amazon Music Free0.14
Amazon Music Unlimited0.87
Amazon Prime Music0.38
Apple Music0.81
AWA0.82
Deezer0.40
dヒッツ powered by レコチョク1.24
iTunes Store0.10
LINE MUSIC0.67
Rakuten Music1.87
Spotify0.27
TOWER RECORDS MUSIC powered by レコチョク3.92
うたパス1.59

新顔紹介

新顔といってもwatsonの音源再生で初めて見かけたサービスということで新規サービスとはかぎりませんが。どんなサービスかまとめてみました。

Amazon Music Free

2020年5月よりサービス開始。無料で利用可能だが広告が表示されるという、Spotifyの無料プランと同等と考えて良さそうな内容です。今回の集計では1再生あたり0.17円とかなり収益は低かったです。Spotifyより低いですね。Spotifyは無料プランの広告収益と有料プランの月額料金とを合算しているので、広告収益だけをアーティストに配分した場合のパフォーマンスはこれくらいなのかもしれません。

Amazon Music Unlimited

2017年11月サービス開始。定額制音楽聴き放題サービス。Amazon Prime Musicと比べると提供曲数がはるかに多い分、加入料金もお高めです。1再生あたりの収益も会員の加入料金もUnlimitedの方が高く、ユーザーが支払う金額とアーティストの収益が相関しているのが興味深いです。

Deezer

世界で5番目に大きな音楽配信サービスとのことです。日本でも以前からサービスを提供しておりwatsonの楽曲も少ないですが再生はされていました。過去の集計に上がらなかったのはたまたまだと思います。(つまりたまたま集計をすり抜けるほど再生数は少ない)

dヒッツ powered by レコチョク

2012年7月サービス開始。レコチョクとNTTドコモによる定額制音楽配信サービス。有料サービスのためか再生単価はかなり高いです。

TOWER RECORDS MUSIC powered by レコチョク

なんと2021年10月1日サービス開始!この集計月がサービス開始月というまさに新顔!タワーレコードとレコチョクによるサブスクサービスで、こちらも有料サービスかつ料金お高めのためか1再生あたり驚異の3.92円と今回の集計ではトップでした。

Rakuten Music

楽天が運営する定額制のストリーミングサービス。2016年8月にサービス開始。こちらも有料サービスのためか単価が高いです。今回の集計では2位。Spotifyの7倍!

うたパス

2012年6月サービス開始。KDDI、AUのサービスです。月額330円というのは他の有料サービスよりも安めの印象。ですがそれでも有料サービスは再生単価が高いです。

iTunes Store

iTunes Match というサービスからの再生分です。iTunes Match は他のストリーミングサービスとはちょっと違って、ユーザーが自分の持っている音源をクラウドにアップロードしてどこでもどの端末でも聴けるようになるというサービスです。

ユーザーが持っている音源を再生しているはずなのになぜアーティストにストリーミング収益が発生するのか?実はユーザーがiTunes Match を利用してクラウドに音源をアップロードする際、その音源がiTunesで販売されているものであれば実際にはアップロードはされず、その代わりに iTunesの音源の方がストリーミング再生されるという仕組みになっています。収益はこのストリーミング再生部分で発生します。

1再生あたりの収益はダントツに低いですが、iTunes Matchは他の聴き放題ストリーミングサービスとは違うということと、そのために加入料金が安いことがその理由になりそうです。

中国配信ストアTencentとNetEase

2021年3月にTuneCoreから発表されたとほぼ同時に配信申請しました。が、いまだに収益が入ってきません。watsonの楽曲は2021年3月時点で中華系ストアには違法にアップロードされまくってチャンネルも勝手に作られていたのでその辺りの処理は大丈夫かいなと思っています。逆に、そんな状況だったということは再生されていないということも無いと思うんですよね。一度TuneCore Japanには問い合わせており「大丈夫」とのことなのでもうちょっと待ってみようと思っています。

過去データ

参考までに2020年8月から2021年1月までのデータも載せておきます。

サービス2020年8月2020年9月2021年1月
Amazon Music Unlimited1.311.051.05
Amazon Music Unlimited ハイレゾ版1.542.31
Apple Music0.830.840.86
AWA0.870.88
Google Play Music ストリーミング0.921.06
Spotify0.130.310.26
YouTube Music0.100.11
YouTube Music(RED:有料会員)2.201.84
LINE MUSIC0.550.490.74

有償のサービスから再生されると再生単価が高い

これが今回確信したことです。いえ、以前からそうじゃないかなとは思っていましたが、いろんな有料サービスで再生していただいたおかげで確信に変わりました。

間違いなく、有料サブスクサービスからの再生が単価が高いです。

ただ、今のところ圧倒的に無料サービスからの再生の方が多いのが現実です。なので、この高い単価での再生で本当の意味でアーティストが潤うためには有料サービスのユーザーが増える必要がありますが、SpotifyやAmazonが無料のストリーミングサービスをこれからも継続していくのであればそれもあまり望めないのかなぁと感じます。

Spotifyは相変わらず安い

Spotifyの再生単価が安いのは相変わらずでした。でも、今回Amazonの無料プランと有料プラン2種類の結果がわかったことでちょっと見方が変わりました。無料プランで広告費用だけを原資にしていればどうしても安くなってしまうのでしょう。

それでもちょっと解せない。

Spotifyの収益分配システムはパリミュチュエル方式と呼ばれる方式だそうで、すべての収益を一旦ひとまとめにして、それを再生数を元にしてアーティストに分配しています。ということは、無料プランだけでなく有料プランの収益も再生単価に含まれているはずです。にしては安いんじゃないかなー?って思っています。Spotifyの広告収益と有料プラン収益の内訳がわかればヒントになりそうですがちょっと調べただけじゃ出てきませんでした。うーん。

あと、このパリミュチュエル方式、定額制の部分を考えた場合ユーザーが支払う月額料金は固定なので、例えばユーザー数が不変のまま全体の再生数が2倍になったとき、すべてのアーティストの1再生あたりの単価は1/2になってしまうはずです。この辺にも原因があるのかな。

いろんなところで話題になっているSpotifyについては引き続きモニタリングしていこうと思います。

| カテゴリ:販売・配信・収益

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