スティービー・ワンダー「Sir Duke」の印象的な質屋エピソードについて調べてみたけどどうも怪しい件

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スティービー・ワンダーのベスト盤を借りたことがあるんですが、その「Sir Duke」(邦題「愛するデューク」)のライナーノーツに書いてあったエピソードが印象に残っています。
それによれば、ホーン隊の一人が質屋に預けていた愛機を取り出してセッションに挑んだとのこと。
ここで質から出せなかったらどうなっていたのか?そもそもこの人はそのあと成功したのかな?
ドラマチックで想像を掻き立てらえるエピソードですよね。

当時は詳しく調べる手段もなかったけど今ならインターネットで色々調べられるぞ、ということで調べてみたんですが、意外な結果になってしまいました。

日本語版Wikipedia「愛するデューク」

とりあえず日本語版Wikipedia の「愛するデューク」を見てみると、

このうちアルトサックスを演奏しているハンク・レッドは、質屋に入れていた愛器を80ドルで出してアルバムのセッションに臨んだ[6]。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

おお、書いてありますね。これですこれ。だいぶ前に読んだので誰がとか値段は憶えてなかったけど、引用している[6 ]Stevie Wonder The Definitive Collectionは、ぼくがライナーノーツを読んだアルバムと同じもののようです。こちらですね↓

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あとは現地の言葉(英語)で詳細を調べれば完璧だな、簡単簡単(伏線)。

英語のWikipedia「Sir Duke」の項目

英語版のWikipediaを見てみます。もっと詳しく書いてあるといいな。
・・・あれ?
全く触れていない・・・こんなに印象深いエピソードなのに、アメリカ人には刺さらないのかな?じゃあwikipedia以外の記事を検索してみよう。

「hank redd sir duke」でググる

まずはレッドさんのお名前と曲名出。うーん、ぜんっぜんひっかからないな。Googleの検索の5ページ目くらいまで探しましたがどんどん関係ない記事になってきたのでギブアップ。ちとワードを絞ろう。

「hank redd sir duke 80$」でググる

更に値段を加えてみます。どうだ!・・・うーん、ヒットしてくるのはほぼ日本語のページ。英語の記事にはエピソードの欠片も見つかりません。
これは・・・怪しくないか?
ええい、もう完全に絞ったワードだ!

「PAWN SHOP hank redd」でググる

アメリカでは質屋は「PAWN SHOP」と呼ぶそうです。なので、これはもうピンポイントワード!どうだ?
・・・・だめだこりゃ~
hank reddの方が無視されて質屋ばっかりヒットする^^;
もうわかった、じゃあ逆に広く検索して大海の中から探し出してやる!

「hank redd」でググる

・・・だめですね。そもそもこのhank redd氏の検索ボリュームが大きくない。それでもいくつかの記事から読み取れるのは有能なサックスマンで様々なセッションに加わっているということですが、本人がフィーチャーされるような感じではなかったのかな?もちろん例のエピソードは見つからず。

結論

いや、これ怪しくないですか?
このインターネット時代にこんな印象的なエピソードを現地の言語で誰一人触れていないなんてことあるかなぁ・・・
もし本当だとしたら、英語圏の人は知らないのに日本人だけ知ってる超レアエピソードのような気がする。
誰が書いたライナーノーツだったかな?こういうのって日本版には日本人が書くことが多いよね。うーん、もう一度確認したいぞ。
書いた人によってはそれこそ本人から聞いた、みたいなすごいレベルの話かもしれないし、もしかするとガセという最悪の結果もあり得る気がします。
それともぼくの検索スキルがダメなのか。。。。
このエピソードに関しても何かご存じの方がいればコメント欄から教えてくださいませ。

| カテゴリ:雑記

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