FM音源ドライバPMDとの出会い | むかしのこと2
前回「マイコンで音楽」のあらすじ
N88-BASIC+MML手入力ではFM音源チップを操るのにも限界があった。そんな折、ぼくは友人bangの家で衝撃的な思いをするのであった。
DQ2シドーのテーマ
bangが「こんなのがあるんだけど」と言ってPCのスピーカーから流した曲は、DQ2のラスボス、シドーのテーマでした。
当時、「MMLは自分で打ち込むもの」という概念にとらわれていたぼくは、「すごいじゃん、自分でMML作ったの?」と聞いた。が、帰ってきた答えは「いや、パソ通でダウンした」。
???
MMLというものは自分で作って打ち込むもの、他人のデータを聴きたい場合も他人の作ったMMLを自分で打ち込むもの、と思っていたぼくは(少なくとも当時の大多数の人の常識はそうだったのでは)衝撃を受けたのでした。あと、「ダウン」というのは「ダウンロード」のことで、当時はこういう風な言い回しをしていたように思います。
「え、じゃぁ打ち込まなくてもMMLを手に入れられるんだ・・・」
「いや、これは.mってファイルでバイナリ」
「??」
「まぁワトソンもやってみなよ、こういうのがゴロゴロあるよ」
パソコン通信
そんなわけで、ぼくはパソコン通信なるものを始めることにした。
まず東京BBSという日本最大規模の草の根BBSで音楽データを探してみたところ、いくつかの区分に分かれ、FM音源のデータが山ほどありました。
区分というのは、音源チップごとに分かれている(例えばMSX系PCとNEC系PCは同じFM音源でも搭載しているチップが全く違うなど)のは当然として、「PMDデータ」「FMPデータ」といった区分に分かれていました。
PMDとFMP
PMD、FMP共に当時を代表するFM音源ドライバです。
この時ぼくがなぜPMDを選んだのか。今では憶えていませんが、とにかくぼくはPMDという音源ドライバを選び、自分のPCにインストールしました。
そして東京BBSにアップロードされたデータをいくつか(ほんとは片っ端から落としたかったのですが、当時はダイアルアップで通信速度も遅く、そういうわけにはいきませんでした)落として聴いてみました。
「凄い・・・」
そこにはぼくが憧れていた「ピッチベンド」「独自音色の切り替え」「LFO」「ADPCM」などを駆使した楽曲があったのです。
後にぼくはこのPMDを通して色々な人と出会い、市販ゲームの楽曲を担当させていただいたりまですることになるのでした。
つづく。
良くそんな昔の話覚えてるなあ!
.m とかいわれたら今ならMATLABのm-fileしか思い浮かばないw
あの頃は中学生だったので時間が凄いあった。そこそ好きなことを好きなだけ出来た。あのモチベーションを取り戻したい!
最近、watsonがDTMに返り咲いてるのを見ると羨ましく思うよ。
あの頃の全ての出会いが今を作ってたね~
おれにとっては黄金時代なので、全てが昨日のことのように思い出せる。
うそ。
所々記憶はひじょーにあやふやですw。
おれからすればゲームを大人な楽しみ方で今でもやってるbangは羨ましい。
つか、MATLABって何w