SC-88VLというマイナーシンセサイザー
いやぁ驚きました。
かつてSC-88VLをここまでピックアップした記事があったでしょうか?
素晴らしい記事です。
ぼくもこの記事にある「当時のDTM初心者」ですし、当然SC-88VLは「思い出深い製品」です。
だけど「懐かしい」かというとそうでもなく、それは今でもSC-88VLで作った曲たちをMusMusで公開しているからでしょう。BGMだと「Aayurveda」から「7人の農夫」まではこのSC-88VLで作っています。ぼくの曲の中ではそこそこ知られている「プラスチックアドベンチャー」も(ほぼ)SC-88VL製です。
購入したのは秋葉原のパソコンショップで、だったような気がします。当時すでに後継機のSC-88Proが登場していました。それもあってSC-88VLは値下がりしており、SC-88Proとの価格差が大きくなっていたように記憶してます。当然Proが欲しい、でもお値段が・・・と散々悩んだ末にVLの方を選んだのでした。
でもこれが後でとっても後悔するんです。
MIDIブーム真っ只中。みんなが自慢の力作をパソコン通信のBBSにアップロードするわけですが、どれもこれもSC-88Pro仕様。SC-88VLでもそこそこ鳴るけどやっぱりどこかおかしい(特にドラム)。そんなデータをSC-88VLでも鳴るように手直しする日々でした。
でも今思うと全然再現できてなかったんですよね。VLしか持ってないぼくにはエフェクトインサート機能があんなに強力なものとは想像もできなかったのでした。
あれから20年以上。世のDTM環境は当時からは想像もできない領域に突入していますが、それでもぼくがやっぱりハード音源好きなのはあの頃の葛藤と後悔から来るのかもしれません。
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