フリー音楽素材サイトの利用規約まとめ
2018年版
フリー音楽素材とは、本来は著作権に守られていて自由に使用できない音楽を、利用規約を設けることである程度自由に使用できるようにしたものです。
2012年にフリー音楽素材サイトの利用規約をまとめてみましたが、あれからだいぶ時間も経ったので改めて調査してみたところ、そこから見えてきたのは時代の変化と音楽素材サイトの未来でした。
取りあえず調査結果から!
調査方法
パーソナライズをオフにしたgoogle検索で「フリー音楽素材」を検索し、表示された順に20サイトの利用規約を調査しました。
利用規約以外の場所(FAQなど)に調査対象項目が書いてあったとしても、利用規約内に書いていなければ「記載なし」としました。
以下結果です。
著作権の保持
著作権を放棄しているサイトは1つもありませんでした。
非営利利用の料金
ほとんどのサイトが無料でした。有料の2サイトは音楽素材販売サイトです。
営利利用の料金
非営利の場合は無料でも営利目的だと有料になるサイトがいくつかありました。
著作権表示
使用の際に著作権表示が必要なサイトもあります。
使用報告
前回の調査で見られた使用報告が必須なサイトはゼロとなりました。
使用先コンテンツ内容の制限
前回調査していない項目です。
7件あった使用制限のうち5件はいわゆる18禁での使用が不可でした。いずれのサイトも18禁の線引きはあまり詳しく書かれておらず利用者からは判断できません。このようなサイトの楽曲を使用する場合は、少しでも危ないかな?と思ったら問い合わせて確認するべきかと思います。
音源の加工
前回調査していない項目です。動画製作などシーンに合せて音を編集しなければならない機会が増えた今の時代を考えると予想通りの結果かと思います。
まとめ
まずgoogle検索で表示される最初の20サイトの顔ぶれは前回とかなり入れ替わっていました。
それでも、著作権を放棄しているサイトは1サイトもないということと、サイトごとに利用規約は全く異なるという重要な2点は変わりませんでした。
また、前回同様ちょっと入り組んでるかな?と感じたのは非営利利用と営利利用の扱いの違いです。非営利目的であれば無料でも営利目的の場合は有料となるサイトが4サイトありました。これは非営利と営利で利用条件が異なるダブルライセンスという状態です。どこまでが営利なのか?自分の利用が非営利だと思っていてもサイト側のポリシーをよく確認する必要がありそうです。
もうちょっと掘り下げた考察と、調査を通じて見えてきた音楽素材サイトの未来については、以降の記事へ・・・
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