Skebでミュージックのリクエストが来ない人へ

watsonです。
イラストリクエストサービスのSkebが2021年7月から「ミュージック」に対応しました。
あれから4カ月、Skeb上のミュージック作品数を(手作業で頑張って)調べてみると11月1日時点で546件となっていました。プライベート設定になっているものは一覧に表示されないので、更に多くの作品が納品されているはずです。
ぼくも早速登録してリクエストを募集していますが、おかげさまで常にリクエストがある状態で、この記事を書いている今も3件のリクエストを対応中です。ありがとうございます。
一方で、ぼくが尊敬する素晴らしいクリエイターさんにリクエストが来てないのを見かけたりもします。(承認していないのかもしれませんが)
これはクリエイターの優劣ではまったくなくて、ぼくがラッキーだったことが一つと、もう一つはSkebとは何かを意識していないと厳しいのかもしれないと思っています。
この記事では「Skebでミュージックのリクエストを募集したけど全然来ない!でも来てほしい!」という人向けに私見をまとめてみました。「一応登録はしたけど別にリクエストが来ないならそれでもいいや」といった方には価値のない文章です。
ではどうぞ。
基本的なこと「Skebとは何か」
Skebとは何か。まずはガイドラインを読んでみます。
クリエイターガイドラインより
「Skeb(スケブ)とは、クライアント(あなたのファン)が有償でリクエスト(お題)を送り、クリエイター(あなた)がイラストやボイスを製作すると報酬がもらえるサービスです。」
クライアントガイドラインより
「Skeb(スケブ)とは、クライアント(あなた)が有償でリクエスト(お題)を送ると、クリエイターがリクエストに応じたイラストやボイスを製作してくれるサービスです。」
つまり、Skebとはあなたのファンがクリエイターであるあなたに作品をリクエストするサービスと言えます。
重要なのは、あなたにとってクライアントとは「あなたのファン」なので作曲依頼元でもなければお客様でもないという点です。
もう一つ、ガイドラインにはこんなことも書いてあります。
「お仕事の募集には向いていません。打ち合わせや料金プランの設定が必要な案件はSKIMAさんやココナラさんの利用をご検討ください。」
Skebは作曲の仕事を募集するサービスではないですよ、ということですね。あくまでファンがクリエイターに作曲をリクエストするサービスということになります。
クライアントにどうやって見つけてもらうか
ここまでの内容を踏まえると、Skebというサービスを通して自分を見つけてもらう、という発想自体が根本から間違っているということがわかります。
Skebはあなたのファンとあなたとあなたの創作物をつなぐサービスです。あなたにリクエストするクライアントはすでにあなたのファンなのでそもそも見つける必要がないのです(禅問答みたいですみません)。
実際、Skebではクリエイターを見つける(探す)という機能はとても貧弱なんですが、これは手抜きでもなんでもなく恐らくこういったSkebの理念を反映しているものと思われます。
それでもSkebのトップページには以下のような情報が表示されます。
Skebのトップページに表示される一覧
- 新着作品 (イラスト、テキスト、ボイス、ムービー、ミュージック、アドバイス)
- フォロー中のクリエイターの新着作品
- フォロー中のクライアントの新着リクエスト
- フォロー中のクリエイター
- 人気クリエイター
- 新着クリエイター
- リクエストマスター
- ファーストリクエスター
一応、こういった一覧の中から作品を見たり聴いたり読んだりすることができるようになっています。
イラストであれば一覧の作品やアイコンなんかで好みのクリエイターを見つけることがある程度できちゃうんですが、ミュージックの場合はクリックしなければ再生されないのでとても厳しいですね。
しかもこれまで1件も作品を納品していない場合は「新着クリエイター」の項目にしか表示されません。作品の無い新着クリエイターのファンになる人がいるとはちょっと思えません。
ここまでのまとめ
Skeb経由であなたを見つけてファンになる人はいません。
Skebでリクエストが欲しい場合はTwitterなどのSkeb外サービスでファンに向けて「Skeb募集中です!!」と叫ぶしかありません。あなたのファンはその叫びを見つけてくれるでしょう。
価格
クリエイターガイドラインだけ読んでいると価格はクリエイターが自由に設定すればよいということになっています。ですが、クライアント側のガイドラインにははっきり「安価」というワードが出てきます。
クライアントガイドラインより
「~略~、正式な依頼よりも安価に好みのイラストを描いてもらったり、ボイスを撮り下ろしてもらうことができます。」
ですので、少なくともクライアントは安価であることも期待しているはずです。
もしもあなたが普段他の方法で作曲の依頼を受けているとすれば、Skebでの価格はそれよりも安価にすべきです。
また、できればココナラでの楽曲制作の相場よりも安くした方が良いと思われます。
日本語圏外からのリクエスト
イラストもミュージックも、日本語圏外からのリクエストがとても多いです。
ぼく自身は10件のリクエストのうち8件が英語でいただいています。
ぼくがラッキーだった点はここだと思っています。
ぼくはラッキーにも、
- 作曲を担当したゲームが海外にもローカライズされている
- フリー音楽素材をご使用いただいたコンテンツが海外でも人気
ということで、海外の方にも知っていただいていたのだと思います。
ただ、Skebでリクエストをもらうために海外での知名度を上げるなんてのは本末転倒なので、すでに海外で作品を知ってもらえてる人はちょっと有利くらいに思っておくしかないと思います。
じゃあリクエストをもらうために具体的に何をすればいいのか
やるべきは価格の設定、これだけです。
ミュージック作品一覧から作品を公開しているクリエイターの価格帯を見てみましょう。多いのは3,000~5,000円あたりではないでしょうか。価格は変更できるのでそのクリエイターがずっとその価格で作品を作っていたのかはわかりませんが参考にはなると思います。
迷ったらより安価に、リクエストが来なければ更に安価に、まずは1件でも作品を納品できるといいのかなと思います。
「そんなに安価で作曲の依頼を受けたくないよ!」って思った人はここまでの内容を全く理解されていませんので、もう一度はじめから読んでいただけるとよいと思います。(「作曲依頼」じゃないんですよ!)
それでもリクエストが来ない場合
周知しても安価にしてもリクエストが来ない場合は、あなたにお金を落としたいと考えるファンがまだいないのかもしれません。Skebにこだわらずどっしり構えて活動するのが良いと思います。
まとめ
- 価格設定をしましょう
- Skeb外でファンに呼びかけましょう
個人的見解がたくさん入っていますが以上になります。
ご参考になれば!
コメントを残す