上原ひろみ Voice
上原ひろみさんといえば、若干16歳にしてジャズの巨匠チック・コリアの賞賛を受け、デビュー作「アナザー・マインド」で日本ゴールドディスク大賞のジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞し、今や日本人女性のジャズピアニスと言えば真っ先に名前が挙がる、正に「第一人者」と呼ぶにふさわしい方です。
ぼくも当然のように「アナザー・マインド」を手にしたのですが、実はぼくはこのアルバム、あまり好きではありませんでした。
アナザー・マインド
アナザーマインドは、上原ひろみさんのデビュー作であり、相当な話題にもなりました。
ぼくは収録されている「XYZ」「トムとジェリー」「ダンサンド・ノ・バイラーゾ」あたりは大好きで、これらのうち一つも聴かない週は無いほどです。
なのに、アルバムとして好きじゃないのは何故なのか、自分でも何とも分からないのですが・・・
もしかすると、立ち位置が中途半端に感じるのかもしれません。曲単独でいうと「ジョイ」とかなのですが、ブルージーな曲ですが、ブルースを歌い切れていないような気が・・・
オスカー・ピーターソンを敬愛するぼくとしては(ブルースでオスカー・ピーターソンと比べるなという話もありますが)「ジョイ」のようなブルース一辺倒に行くべきな曲でも垣間見えるロジカルな部分が引っかかるのかもしれません。。。
まぁ、よくわかんないです(笑)
要は好みですかね。
Voice
そういうわけで、何となく2枚目のアルバムに手が伸びなかったのですが、あれから大分経つし、上原ひろみさんがどんな風に変わっているのか気にもなったので、なんとな~く、この「Voice」を手に取りました。
(このVoiceも2011年の作品なんで今さらなんですけどね^^;)
そしたらですね。
もう虜になりました、このアルバム。
素晴らしいの一言です!
中途半端じゃない
アナザー・マインドで感じてた、中途半端感は全く感じません。
また、ブルースよりもむしろ、クラシックの要素が取り入れられているようです。
そして、ちゃんとジャズ!
そして計算された変拍子とハーモニーのロジカルさ!
そうですよ!上原ひろみさんは、こういったロジカルなところが強みなんです!
このアルバムは、ロジカルに徹しているのがいいのだと思います。
いや、実際に上原さんがどういった思いでこのアルバムを作ったのか知りませんが、ぼくにはそう感じました。
オススメ曲
どれもいいのですが、敢えて1曲挙げるなら、「temptation」を敢えて(笑)挙げます。
誰もが1番には挙げなそうなこの曲、他の曲に比べ、冒頭から変拍子やら極端な展開やら超絶テクニックが出ることはありません。
ごく静かに、気持ちの良い、ぼく程度でも少しは展開の予測できるフレーズが続きます。
が、アドリブが始まり・・・・いつの間にか様相が変わっているわけです。
この曲でここまで持っていくか?!というアドリブに圧巻です。
ベース
そういや、このアルバムはトリオ作品なのですが、アンソニー・ジャクソン氏の奏でるベースに当たる楽器が、コントラバス・ギターとかいうなんか謎の楽器なんですね。
こんなん。
Art Bromage from Seattle
Original uploader was Mind meal at en.wikipedia
要するに6弦ベース?なのでしょうか。この重すぎないベースがとってもいい感じです。
最後に
なんか上から目線のレビューですいませんでした(笑)
とにかく、オススメです、「Voice」。
他に似ている音楽が無いというか・・上原ひろみさんは正真正銘、本当のオリジナルジャンルを生み出しているのではないかと思いました。
AppStoreで視聴できるだけ聞きましたよVioce!
ざっと聞いた中では「Haze」が好きだったけど、そうか、ちゃんと聞き込まないとわからないってワケですね!
ジャズぽいのは、最近こればっかり聞いてます→http://www.amazon.co.jp/cure-jazz-UA%C3%97%E8%8F%8A%E5%9C%B0%E6%88%90%E5%AD%94/dp/B000FVQNAU
UA好きなんです!
ノチさん、どうも!
最近mixiサボり気味です。。
Voice、おすすめです。大胆な展開したりするので、試聴だと氷山の一角かもですねw
Hazeは、音だけで聴くとどうやって弾いてるのかさっぱりな曲ですが、後半は更に・・・
同じ本数の指で弾いてるとは思えません。。
UA!いいですよね!でもそのアルバムは知りませんでした。
今日、早速ゲットしてきました!これからゆっくり聴いてみます。